現世で何をするのか

 この世に誕生した目的を達成するためにはいただいた命を最後まで生ききると述べました。しかしこのことは当然人それぞれで異なるものでしょう。

 自分の人生の目的をしっかりと持っているという人は決して少なくないでしょうが、しかしそれはあくまでその人が信じているに過ぎないことではないでしょうか。

 勿論そうした信念を持って生きていくことは大変素晴らしいことと思います。しかし自分の人生の目的が本当になんであるかは誰にもわかりません。

 現世に生きている人はその点をあまり考えていないように思います。すなわち「あなたは何しにこの世に来たと思いますか」という問いに答えるものがないように感じるのです。

 社会に生きていると、否応なく他人からの評価の目にさらされます。その評価の良し悪しに一喜一憂し、時には気にしすぎてウツになってしまうこともあります。ですがそもそもその人の評価が正しいという保証はありませんし、第一その人が評価者として何ら認められたものではなく、おそらくはたまたま同じ組織で顔を合わせた程度の接点しかないはずです。誰かからの評価を受けにこの世に来たのかと問われれば、そうだと答える人などいないでしょう。

 勿論、組織の中で上の地位を目標とした場合には、ある程度は評価者の評価を高めることも必要です。しかしここで言う上の地位にしても、この世にきたから目指すようになったもので、そのほうが高い収入が得られて欲しいものが買える、あるいは周りから一目置かれる存在になれる、などおよそこの世に来た目的とするには足らないもののために行うことです。

 他人と自分を比較することや損得勘定もこの世に来た目的ではありません。少なくとも私にはそんなことをするためにこの世に命をいただいたとは考えられません。だからその程度のことに真剣になる必要はないと思っています。

 私は人からの評価というものは、評価する人の考えを反映したものであり、自分ではどうすることもできないものと考えています。とは言えこんな私に何らかの評価をいただけるなら、一度はその言葉を受け入れ、自分の中で受け止めなおします。その結果違うと思えば捨てるし、尤もな意見と思えば取り入れる努力をする、そうやってこれまで生きてきました。

 この世にいる間は常に私自身の判断に従って行動していく、これが「命を生ききる」ことだと信じています。そしてこれが私にとって現世ですべきことなのです。

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