人生の目的ってなに?

人生の目的というとあまりにも大げさな感じがしますが、現代ではしばしば耳にすることが増えた言葉です。人生というものには最初から決まった目的というものがあることを前提としており、こういった言葉を使う人の心の中には「自分の人生はもっと輝いているもので、こんなものじゃない」といったニュアンスが感じられます。確かに思うように進まない人生を送っていると、時にはこんなものじゃないと考えたくもなるのもわかります。

恐らくはきっと自分にはもっとふさわしい役割があり、そのためにこの世にやってきたのに報われていないと考えているのではないかと思います。自分はもっと多くの人に認められるべき存在で、そのためにやりたくもないことをたくさん引き受けて頑張っている、それなのに全く報われずにストレスばかりの毎日を強いられ本来の自分の姿とはかけ離れた人生を歩まされているなんて納得できない、といったところでしょうか。

しかしそもそも人生に目的なんてあるのでしょうか?以前にも書きましたが生物学的に考えた場合、自らの意思でこの世に誕生した人間はいないと私は考えています。何らかの特別な力によってこの世での時間を与えられているのであって、最初から自分で目的を持ってこの世に誕生した人間はいないのです。

だとすれば目的が何かを探したりしてもわかるはずはなく、ただ唯一自分の人生を全うすることだけが求められているのではないでしょうか。生きていた時間の長短はもちろん、如何な功績を残し、また如何な罪を犯したかなどすべて二の次のことなのです。

 私は人生の目的など最初から存在していないと考えていますが、一方で「これが人生の目的」と信じて生きていくことはできるとも思っています。芸道であれ、学術研究であれ、スポーツであれ一途に打ち込んで一生を賭けているような人は、これが人生の目的と胸を張って言えることでしょう。そしてそのことはこの世で最も幸福なことではないかと思います。

ですが残念ながら多くの人はそうはなれないので、せめて自分の命の限りしっかりと生ききることが人生の一番の目的と思い、今日そして明日を生きてほしいと願っているのです。

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